キャロブ(イナゴマメ)は常緑高木であるイナゴマメの果実で、古代ギリシャ人によって栽培が始められ、その後ヨーロッパ、インド、オーストラリアなど世界中に広まった。キャロブの治療利用に関する報告は4,000年前にさかのぼる。栄養価については、聖書や、テオフラストス(植物学の祖)の書物、ビザンチンの書物にも記されており、よく知られていた。
キャロブのさやには、多くのビタミン(A、B1、B2)、タンパク質、微量元素が含まれている。カルシウム含有量は牛乳の3倍であるため(牛乳が100gあたり120mgに対してキャロブは350mg)、シュウ酸カルシウム結石を腎臓に作りやすい人にとっても理想的なカルシウム源となる。また、カリウム、リン、鉄、マグネシウム、ケイ素、その他の微量元素も含む、栄養価の高い食品である。
参考論文:Grigoriadou, K., Krigas, N., Lazaris, D., & Maloupa, H. (2013). "FEATURED GREEK HERB BLENDS FOR HIGH QUALITY BEVERAGES: Documentation and market research for dried herbs".